マイルストーン

地方出身のおのぼりさんの身としては、高校の同級生に会う機会はもうほとんどなく、会う人も今は1,2人。当時、進学校で理系クラスだった僕らには特有の毒があって、なんというかかわいくなかった。

そんな僕らも毒も抜けて垢も抜けて人の苦労が昔よりかは理解できる。毒は抜けても優秀なのには変わりなく、彼らは医者になったり発電所を設計する研究職に就いている。

お互い社会人にはなったけど、その社会との関わり方は彼らはとても直接的なのに対して、自分は間接的なように思えた。皆お互いそう思い合ってるのかもしれないけどね。

安直に言えば、社会と直接的に寄り添っているデザイナーって、ATMの画面デザインとかを作っている人って感じかな。でもATMって優れた画面はほぼないわけで、察するにそこにはデザイン的な事情以前に、ATMができるまでの工程や慣習に原因があるんだと思う。そういうシガラミを超えられて、且つオンスクリーンデザインとして優れたものを出せる人はこれからもずっと出ないだろう。

そういう風に、自分にも消費者として問題意識があるものをデザインすることって、振り返るとほとんどなかった気がする。社会に直接的に関わろうとすると、カッコイイものを作ろうとする行為より、ダサいものを減らしていく行為を徹底的に進めていくイメージが強くなる。