Q – N°1

最近、ミスチルの昔のライブの音源を聞き返すことがあって、それまで『Q』というアルバムに対してそこまで思い入れはなかったのだけど5月はこれをずっと聴いていた。ライブではアトムがこれを語っていてそれがまた良い。
Everything is made from a dream
everything-is-made-from-a-dream.mp3
浅い眠り レム睡眠の中で僕らは様々な夢をみる
眠りから覚めた時、忘れ去られる夢もあれば、いつまでも胸の中に住み続ける夢もある

夢 それは記憶の断片そして未来へのメッセージ
でも そもそも人間だけが夢を見ているのだろうか

例えば 中央分離帯の街路樹は
もっと肥沃な土地でのびのびと光合成をする夢を見たりはしないのだろうか

例えば今まさにその殻を破ろうというセミは
来年、再来年の夏まで飛び続ける夢を見たりはしないのだろうか

夢 それは私たち人間だけに与えられた神からの贈り物なのだろうか
もしそうだとすれば、いつ頃から僕らは夢を見ることを許されたのだろうか

夢 夢ってあたかもそれが素晴らしい物のようにあたかもそれが輝かしい物のように
僕らはただ賛美してきたけれど
実際のところどうなんだろう

何十万人もの命を一瞬で奪い去った核爆弾や細菌兵器
あれだって最初は名もない化学者の純粋で小さな夢から始まっているんじゃないだろうか
そして今また僕らは僕らだけの幸福の為に
科学を武器に生物の命までをもコントロールしようとしている

一体どこまで行けばいいのだろう
どこに行くというのだろう
一体何ができるのだろう
何をすべきなんだろう


大学に行くのはいつも楽しい。成長してゆく学生たちの新しい作品を見るのは毎週の楽しみだ。時にはガッカリすることもあるが、ビックリすることが、その後に待っている。それより楽しみなのは卒業生を送り出すときだ。10年後、20年後に有名なデザイナーが出てくるかもしれないと考えると、なんとも幸福な気持ちになる。しかし同時に、それ以上に私をしみじみとさせ、哲学者のようにしてくれるのは、ほとんどの教え子が有名なデザイナーにはなれない、ということだ。
佐藤 晃一
同世代で10年後の話をしたことなんて今までで一度か二度しかなくて、いつもその場しのぎで答えていたように思う。想像さえできないほど漠然としていたり、もちろん語るのが恥ずかしかったり。それとは対照的に毎日の仕事の中では、やっていることが未来とどう結びつくか分からない現状がある。日々の中で一日一日が未来に繋がっていると意識することは簡単ではなく、その日をただこなすことしかできないこともよくある。今はただ同世代の皆に置いていかれない感覚さえあればそれで良くて、それだけに必死なように思う。これはきっと就職直後のありきたりな悩みと葛藤だったと10年後には思っていたい。

今は眠るのが多分一番好きで、寝て見る方の夢がまだ実感が持てる感じ。

自分の中の女子成分があるとしたら、夢占いが結構好きということだろうか。理由はもちろん夢をよく見るからで、ほぼ毎日見る(内容はともかく見たという記憶だけがぼんやりある)ので、多分眠りが浅いんだろう。代表的な追われる夢なんてのはしょっちゅうで、だいたいFPSっぽいことをしている。あとは空に舞い上がって落下する夢や、中学の部活の試合でシュートを外す夢など。夢占いのだいたいは「夢の中での不幸は現実で良いことがある前兆・自分が頑張っている証」など都合の良い解釈が多い。まぁでもそういうものは都合良く信じてみることにしている。そういう内容の曲も『Q』には収録されております、ということで終わり。