A1明朝風に変える方法 後編

A1明朝風に変える方法後編です。さて具体的にパスオフセットを使ってA1明朝風にしていきましょう。

カーブを表現するので、角の形状は「ラウンド」です。そしてオフセットの値をプラスとマイナスの両方を行います。なぜかとうと、A1明朝の特徴である墨だまりのカーブは、角の外側と内側の両方にあるからです。オフセットの値をプラスにすると、角の外側にカーブをつけます。逆にマイナスにすると、角の内側にカーブをつけます。(クリックして拡大)
この両方の丸みを表現するために、始めはオフセットの値をプラスにして、その後マイナスの値をセットしてみましょう。このふたつの値の絶対値がプラスの方が少し大きくなるようにするといいです。(例:+0.5mmに対して-0.45mm)

試しにフォントにオフセットをプラスにして適応してみましょう。50ptなので、だいたい+0.35mmくらいでしょうか。ここで注意するべきはオフセットをプラスにした時に、分離したパス同士が結合されてしまうことです。
なので、あらかじめ分離しているパス同士は距離をおいておきましょう。では、「明朝」という文字を例に実際の工程をご覧ください。
①50ptの大きさでフォントをアウトライン化
②分離したパス同士を離す
③パスのオフセット…でオフセットの値を+0.35mm、角の形状「ラウンド」、角の比率4で作成
④パスのオフセット…でオフセットの値を-0.25mm、角の形状「ラウンド」、角の比率4で作成
離したパス同士を元に戻して完成です。

どのように変化したかを細かく見てみましょう。
内側と外側にカーブがつきました。次回はこの方法をゴシック体に適応してイイ感じにしていきます。